暴力団組員を逮捕…率いる不良グループと襲撃する準備をしていた 目撃者「木刀かバットでけんかしそう」 襲う予定の対立グループも、別の暴力団組員が率いていた じつは組員同士が争っている可能性
埼玉県警組織犯罪対策(組対)1課、杉戸署などの合同捜査班は4日、凶器準備集合の疑いで、春日部市栄町3丁目、指定暴力団住吉会傘下組織組員の無職男(30)を逮捕した。
逮捕容疑は氏名不詳の非行少年グループ構成員らと共謀し、8月10日午前2時45分ごろから午前3時45分ごろまでの間、宮代町のコンビニエンスストア駐車場内で、対立した別の非行少年グループに危害を加えようと、金属製のバットのようなものを準備した疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。
同課によると、同日午前3時半ごろ、目撃者が110番。防犯カメラの捜査などから犯行を特定した。
同事件で県警は、男のグループと対立するグループの構成員で、住吉会傘下組織組員の男ら5人を逮捕していた。同課は組員がそれぞれのグループの首謀的立場で、組員同士の争いだったとみて捜査している。
■外国籍の組員ら逮捕(以下、先に5人を逮捕時の記事)
埼玉県警組織犯罪対策(組対)1課などの合同捜査班は10月23日までに、凶器準備集合の疑いで、フィリピン国籍で新座市新座1丁目、指定暴力団住吉会傘下組織組員の男(23)ら18~20歳の男や少年ら5人を逮捕した。
逮捕容疑は氏名不詳の非行少年グループと共謀し、8月10日午前2時45分ごろ、宮代町のコンビニエンスストア駐車場内で、対立した別の非行少年グループに危害を加えようと、金属製のバット様のものを準備した疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。
同課によると同日午前3時半ごろ、目撃者が「コンビニ付近に木刀かバットのような棒を持っていてこれからけんかするのではないか」と110番。目撃者への聴取や防犯カメラの精査などから犯行を特定した。男らは複数の暴走族グループに所属し、交流サイト(SNS)で「集まれるやつ集まれ」と募集をかけられ集合していた。今回逮捕された男や少年の一部は9月にさいたま市大宮区内で金属バットなどを準備したとして凶器準備集合で逮捕されていた。
共犯者が複数いるとみられるほか、ほかの暴力団員が関わっているとみられ、詳しい状況を調べている。