行方不明…家族に「ありがとう。さようなら」とメールして男性消える 20代の会社員 家族が通報、警察犬が追跡開始…1時間半かけ男性を発見、無事保護し称賛 泥酔した状態「彼女にふられた」
2024/12/05/09:59
警察犬の追跡捜査により、行方不明者が発見され無事保護されたとして、埼玉県警朝霞署は、行方不明者の早期発見に貢献した、川越市の大井警察犬訓練所の堀内寿子所長(87)と同訓練所の指導士阿利直也さん(38)に感謝状を贈呈した。
お手柄の警察犬はシェパードの雌で、4歳の「ユッカ フォン デア フェルシュタントハイム号」(通称名・ユッカ)。2022年6月に警察犬として登録され、これまでに事件絡みで計4回出動しているが、行方不明者の追跡は初めてだった。
同署によると、10月10日午後8時20分ごろ、和光市の20代の会社員男性から「ありがとう。さようなら」と別居する家族の元にメールが届いた。その後、男性との連絡が取れなくなったことから、家族は同日午後10時25分ごろ、同署に通報。「命の危険がある」とみて、同署は同訓練所に警察犬の出動を依頼し、阿利さんが指導しているユッカが追跡捜査を開始した。
同日午後11時50分ごろ、男性の自宅から約800メートル離れた公園内で、酒を飲んで泥酔している男性をユッカが発見。男性にけがはなく、同署で無事保護した。男性は「彼女にふられたので自殺しようと思った」と話したという。
この日、感謝状を贈呈された阿利さんは「ユッカは捜索活動は初めてで、夜中だったため心配していたが、発見を手伝えて本当によかった」とほっと胸をなで下ろしていた。