旧家のひな人形、さいたまで展示 歴史上の人物の人形も 趣ある段飾り「人形からストーリー感じて」
2022/02/13/00:00
さいたま市見沼区片柳の旧坂東家住宅見沼くらしっく館で、旧家の大正時代以降の雛(ひな)人形を展示している。
同館は江戸時代の名主家の住宅。1階奥の客間に段飾りがしつらえてある。最上段は内裏雛、2段目に官女、随身が並ぶ。官女の中には小犬を連れた狆(ちん)引き官女も。
3段目以下には、桃太郎の誕生場面や金太郎と熊などのほか歴史上の人物の人形も見られる。
同館職員の森正泰弘さんは「段飾りの限られた展示の中で物語や歴史に登場する人物の人形からストーリーを感じていただければ」と話す。
床の間には紅白の梅とウグイスを描いた掛け軸、床脇には裃(かみしも)雛が見られる。隣の座敷には昭和40年代頃の雛人形も飾られている。展示は3月6日まで。
時間は午前9時~午後4時半。月曜日休館(祝日を除く)。入館無料。