血だらけ…息子を刺殺、口封じで母を浴槽に沈める 男の服に母子のDNAが…弁護側「服は男以外も着れる」
2022/02/15/00:00
2018年2月、所沢市の住宅に住んでいた母親(76)と次男(53)=いずれも当時=が殺害され浴槽に遺体を遺棄された事件で、殺人と死体遺棄などの罪に問われた住所不定、無職の男(46)の裁判員裁判の初公判が14日、さいたま地裁(小池健治裁判長)で開かれた。男は「やっていません」と起訴内容を否認した。
冒頭陳述で検察側は、男が次男の背部などを包丁で複数回突き刺し、口封じのため母親を浴槽の湯水に沈めて殺害したと指摘。男が普段から着ていた衣服に、次男の血や母親のDNA型が付いていたことなどから、男が2人を殺害したと主張した。
弁護側は事件当時、男は母親方の部屋で寝ており、住んでいた知人男性(57)に起こされたら床が血だらけだったと説明。衣服は男以外でも着用できると主張し、「2人を殺害する理由はない」と述べた。
起訴状などによると、18年2月7~8日、所沢市西所沢の住宅で次男(53)を刃物で突き刺し、次男の母親(76)=いずれも当時=を浴槽に沈めて殺害。遺体を浴槽に遺棄したなどとしている。
知人男性(57)は殺人と死体遺棄の容疑で逮捕され、殺人罪については処分保留となり、死体遺棄の実刑が確定し刑期を終えている。