埼玉新聞

 

令和ベビー、元気な産声 県内病院で次々と 大安吉日と重なった令和初日「家族で仲良く元気に」

  • 母親の金子真未さんと父親の哲也さんに抱かれる令和生まれの赤ちゃん=1日午後0時56分、川越市古谷上の愛和病院

 改元された1日、県内でも令和生まれの赤ちゃんが産声を上げ、婚姻届の提出や、神社の御朱印を求めて長蛇の列ができるなど祝賀ムードが続いた。平成と同じように「戦争のない平和な時代に」。多くの人たちが新時代への希望を膨らませた。

 大安吉日とも重なった令和初日の1日、川越市古谷上の医療法人愛和会「愛和病院」で、「令和ベビー」が元気な産声を上げた。川越市の会社員金子哲也さん(29)と真未さん(29)夫妻の次女となる赤ちゃんが1日午前11時36分に誕生した。

 カメラマンのシャッター音に驚いたのか、赤ちゃんは真未さんの隣で時々大きな声で泣くなど元気いっぱいの様子。無事に誕生してほしいと願っていたので「名前はまだです。これから決めます」と2人はうれしそうに話した。

 金子さん夫妻は平成元年生まれ。予定日は5月8日だったので、真未さんは「もしかしたら令和の生まれになるのではないか」と思っていたという。

 哲也さんは「令和に生まれたのは偶然かもしれないが、自由に育って大人になってほしい」。真未さんは「女の子なので子育てがとても楽しみです」と笑顔で話していた。

 戸田市の戸田中央産院(戸田中央医科グループ)でも、「令和ベビー」が次々と産声を上げた。わが子に寄り添った母は穏やかな笑みを浮かべ、父も幸せな歩みを願った。

 戸田市の会社員文田理子さん(33)は予定日より1週間程度早い1日午前6時47分に3054グラムの女の子を産んだ。

 「日本全体が祝福ムードの中、まさか令和の1日目に生まれるなんて…。この子が選んだのかな」と喜んだ。ベッドの上で寄り添った赤ちゃんに「良い記念になったよ。ありがとう」と語り掛けた。

 同市の会社員根岸美帆さん(32)も午前7時37分に2622グラムの女の子を出産。初めての子どもで「咲良」と名付けるつもりだ。根岸さんは「今日生まれてきてくれて、娘だけじゃなく、私と夫も新しい時代が始まるように感じた。令和の時代は、家族で仲良く元気に過ごしたい」と話した。

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