本庄第一高校に通信制課程 県北地域で初、全日制を併設 来春から開設 JR本庄駅近くにサテライト教室も
2024/12/10/09:41
本庄市仁手の私立本庄第一高校は、県北部地域では初となる全日制課程を母体とする通信制課程を来年4月1日から設置すると発表した。県内や群馬県在住者を対象にする。塩原裁縫女学校として始まり、来年創立100周年を迎える同校は今年5月23日から、近隣の中学生が通えるフリースクールも開設している。
同校によると、県内で全日制課程と通信制課程の両方が設置されている私立高校は国際学院高校、開智高校、聖望学園高校の3校で、群馬県は県認可の私立通信高校はない。県北部地域や群馬県には広域の通信制高校の学習支援施設はあるが、地域に拠点を置く全日制課程が併設された私立の通信制高校はないという。
同校は全日制課程の教員が担任や教科担当として指導を実施。いつでも登校できるサテライト教室が本庄駅から徒歩4分の場所にあり、スクーリング日程以外でも専門教科の先生が常時待機する。専用のメタバース(仮想空間)校舎も開設しており、オンラインでのサポート体制も整う。
県教育局が10月31日に発表した、来年3月に県内中学校を卒業予定の生徒6万2531人の進路希望調査(10月1日現在)によると、通信制希望者は3285人(前年同期比377人増)で、高校進学希望者に占める割合は過去最高の5・3%となった。
同校は「さまざまな理由で学校に通うことが困難な生徒が増えている。本庄第一は担任制で、専属のスクールカウンセラーがいる。強みを生かして、進路や心身の悩みなどをサポートしながら個々に合わせた指導を展開していく」としている。