上尾市栄町、旧中山道沿いにある「幸戸李（ことり）」は仲の良い夫婦で営む中華弁当のテークアウト専門店。料理人の東太一朗さん（38）と妻の若菜さん（48）が結婚2周年の記念日2020年9月24日に開店した。

　コロナ禍で勤めていた中華料理店の休業が続き、太一朗さんに商品開発や開店準備の時間ができたことで「いつか自分たちの店を持ちたい」という2人の夢が実現。「コロナじゃなかったらこんなに早くできなかった。いずれはイートインのお店にしたい」と若菜さん。

　メニューは「幸せ炒飯」をはじめ、ピリ辛マーボー豆腐や油淋鶏などの丼もの、中華バンズを使ったチキンやエビチリのバーガーなど21種類。お薦めは、予算の範囲内で希望の料理を組み合わせられる「リクエスト弁当」。ランチ3種類（各500円税込み）も「ちょうどいい分量」と好評だ。

　太一朗さんが「特別に思いを込めている」と話す「幸せ炒飯」は、中学生の時初めて作って以来、20年以上試行錯誤を重ねているこだわりの一品。本格四川料理のマーボー豆腐もファンが多い。

　“3人目の家族”インコをイメージキャラクターにして名付けた店名「幸戸李」。お弁当に幸せを載せて届けている。

　【メモ】幸戸李

　上尾市栄町6の30（電話048・729・7794）。営業時間は午前11時～午後2時、午後5～8時。ランチはABCの3種類（各500円）。香味だれの油淋丼（680円）、ピリ辛マーボー豆腐丼（650円）、とろとろ角煮丼（700円）など。定休日は毎週月曜日。駐車場なし。配達可能。