埼玉新聞

 

「脱毛サロン」の倒産が過去最多 今年14件 2年で最大27万人被害 大宮駅東西口などで営業のアリシアクリニック含め

  • 「脱毛サロン」倒産件数の推移(帝国データバンク調査から)

    「脱毛サロン」倒産件数の推移(帝国データバンク調査から)

  • 被害を受けた利用者の内訳(帝国データバンク調査から)

    被害を受けた利用者の内訳(帝国データバンク調査)

  • 「脱毛サロン」倒産件数の推移(帝国データバンク調査から)
  • 被害を受けた利用者の内訳(帝国データバンク調査から)

 帝国データバンクは12日、「脱毛サロン」の倒産発生状況について調査・分析をまとめた。

 それによると、さいたま市の大宮駅東西口でも営業していた「アリシアクリニック」を含め、「脱毛サロン」倒産は、今年これまで14件発生。昨年の11件を上回り過去最多を更新した。2年以内に、少なくとも27・1万人の利用者が被害にあっているという。

 2023年以降、脱毛サロン業界では女性専用の脱毛サロン「シースリー」や「銀座カラー」、男性専用サロン「ウルフクリニック」など、全国に展開する中・大規模の企業で破たんが相次いでいる。

 医療脱毛大手の「アリシアクリニック」は、負債・利用者の規模ともに過去最大の倒産。アリシアクリニックだけでも利用者9万人に影響が及ぶという。

 国内の脱毛サロン市場は、近年、競争が激化し、宣伝広告に資金を投入したものの計画通りに進まず、出店費用など固定費の回収や店舗運営などの資金調達が困難になって事業継続を断念する脱毛サロンやクリニックの倒産が目立っているという。

 小規模な医療脱毛でも、大手の経営破たんが影響し、信用が低下したことで事業が困難になるケースもある。前受金を原資にした大量の広告や大幅な値引きなどで顧客を獲得するビジネスモデルの在り方も問われていると分析している。

=埼玉新聞WEB版=

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