埼玉新聞

 

人気高いピアニスト、情熱傾ける活動 埼玉・北本の公園で演奏 癒やしの音色流れ、会場満杯のファンら感動

  • 内田有美さんの公園でのピアノコンサートは51回目になった=北本総合公園管理棟休憩室

 北本市朝日のピアニスト内田有美(ともみ)さん(50)は、同市古市場の北本総合公園管理棟休憩室で51回目となる無料コンサートを開いた。公園での活動は8年目。「ピアノの音色で癒やされてほしい」と、長く情熱を傾けている。

 コンサートは月1回ペースで、毎回午後3時からの約1時間。新型コロナウイルス対策がとられ、席の間隔をおいて行われたが、休憩室はほぼ満杯。熱心な内田さんのファンも駆け付け、人気の高さをうかがわせた。

 内田さんは、バレンタインデーにちなんで、愛の歌を12曲選曲。持参の電子ピアノで3曲ずつ演奏した。「ある愛のうた」「海 その愛」「愛のロマンス」「愛燦燦(さんさん)」「愛のオルゴール」と、よく知られた癒やされる音色が流れた。

 市内から訪れた安田由美さん(44)は「私もピアノを弾いている。きょうは『耳の勉強』に来た。心のこもった内田さんの演奏を聴かせていただき、感動した。私も頑張ろうかなと、モチベーションが上がった」と話した。

 内田さんは「先月、50回目のコンサートの演奏の時に北本市から感謝状を頂いた。2015年5月から活動を始めて、コロナで休止もあったけど、心を通わせることができて、うれしい。これからも頑張りたい」と意欲的だった。

 毎回、シーズンに合わせて選曲しているという。次回のコンサートは3月13日に行う予定。「3月14日がホワイトデーなので、ホワイトデーにちなんだ選曲にしようかな、と思っている」と明かした。

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