JR九州高速船が博多と韓国・釜山を結ぶ高速船「クイーンビートル」の浸水を隠して運航を続けた事件で、親会社のJR九州が運航再開を断念し、日韓高速船事業から撤退する方向で検討していることが13日、分かった。
浸水隠し事件で失った信頼の回復は困難で、船体補強の費用がかさむ点も考慮した。事件発覚後も運航再開を目指して再発防止策を講じてきたが、方針転換した。月内にも最終決定する見通し。
JR九州高速船は2~5月、浸水を把握しながら航海日誌に虚偽の記載をするなどして運航。8月の国土交通省による監査で隠蔽が発覚した。