埼玉新聞

 

「300万円貸して」息子信じた女性、定期預金を解約に来店 内容が不自然 川口信金の預金係女性、店内で相談…警察に連絡、詐欺見破る 武南署が感謝状 息子装った男、生年月日を正確に答え信用させる

  • (左から)川口信用金庫鳩ケ谷支店の佐藤悠起子さん、同預金課長の関里絵子さん、藤木渉武南署長

    (左から)川口信用金庫鳩ケ谷支店の佐藤悠起子さん、同預金課長の関里絵子さん、藤木渉武南署長=武南署

  • (左から)川口信用金庫鳩ケ谷支店の佐藤悠起子さん、同預金課長の関里絵子さん、藤木渉武南署長

 特殊詐欺を未然に防いだとして武南署は、川口信用金庫鳩ケ谷支店(田屋欽司支店長)と同支店預金係の佐藤悠起子さんに感謝状を贈った。

 同署によると、11月12日午前、同支店に高齢女性が「定期預金を解約し、300万円下ろしたい。現金で持ち帰りたい」などと来店。佐藤さんが話を聞くと、女性は「息子が携帯電話をなくしたと連絡がきた。車を買う頭金300万円を貸してほしいと言われた」などと述べた。内容が不自然だったため、店内で相談し、警察に連絡して詐欺と見破った。

 佐藤さんらによると、女性に息子を装って電話してきた男は「携帯が壊れた。風邪をひき声がおかしい」などと話す一方、息子の生年月日を正確に答えるなど、言葉巧みに女性を信用させている様子だったという。佐藤さんは「ひとまずよかった。これからもお客さまのお話を丁寧に聞き、お声がけしたい」と話した。

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