埼玉新聞

 

不安に…アルバイト男性、3461万円失う 「刑事告発」「逮捕」、出たキーワードに「支払わないといけない」 指定の口座に73回、最大で1日に4回振り込んでしまう 連絡なくなり被害を申告

  • 【地図】富士見市

    架空請求詐欺で3461万円被害=富士見市

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 東入間署は12日、架空料金請求詐欺事件が発生し、富士見市のアルバイト男性(65)が現金3461万円をだまし取られたと発表した。

 同署によると、8月下旬ごろから約3カ月間、男性の携帯電話に警察官をかたる者らから「あなたが犯人として刑事告発されています」などと電話があった。信じた男性は8月26日~11月29日に計73回、富士見市内の商業施設内のATMで自身の預金口座から犯人側が指定した複数の口座に現金計3461万円を振り込んだ。1回の振込額は4万~100万円で、1日で最大4回振り込んだという。11月30日にセキュリティー協会を名乗る者から「審査結果が分かったら連絡する」と電話があったが、その後、連絡がなく電話もつながらなくなったことから、12月11日に東入間署を訪れ、被害申告した。男性は「実在する会社の名前や警察官から逮捕というキーワードが出て不安になり、支払わないといけないと思った」と話しているという。

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