埼玉新聞

 

男性が意識不明、2階床穴から5メートル下に転落 ふさいだ穴…埼玉・富士見環境センター、修繕工事で使用

  • ごみ焼却施設2階床穴から落下、会社員重体=富士見

 24日午前11時10分ごろ、富士見市勝瀬、ごみ焼却施設「富士見環境センター」(5階建て)の1階の床で、坂戸市の会社員男性(55)が倒れているのを同施設の修繕作業員が発見し、119番通報した。男性は頭を強く打っており、意識不明の重体。男性は施設のメンテナンス会社の社員で、倒れていた天井部分の2階床に縦約50センチ、横215センチの穴が開いており、東入間署は男性はこの穴から5メートル下に転落したとみて詳しい原因を調べている。

 同センターは志木市と新座市、富士見市の3市が加盟する「志木地区衛生組合」(管理者、志木市長)が運営しており、1986年3月から日量処理能力90トンの焼却炉2基が稼働している。施設は老朽化のため、昨年1月から2023年3月までの間、修繕工事をしている。

 同署によると、現場は2階から残渣(ざんさ)物を1階に落とすため、縦315センチ、横215センチの穴があり、鉄板3枚でふさいでいた。しかし、施設の修繕工事のため、鉄板1枚をずらした穴から足場などの資材を階上に上げるなどの作業に使用していた。

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