埼玉新聞

 

音楽ユニット、アレンジした校歌を披露 3月で休校の埼玉の久喜・上内小学校、演奏会で思い出づくり

  • ジルトーンの演奏を楽しむ児童=久喜市立上内小学校

 児童数の減少により3月で休校する久喜市立上内小学校(獨古芳雄校長、児童数44人)で25日、音楽ユニット「JILLTONE(ジルトーン)」を招いて演奏会が開かれた。児童は校歌をアレンジした曲などに手拍子を送り、休校前の思い出をつくった。

 同校は1971年、公団わし宮団地の造成に伴い開校。ベッドタウンとして多くの家族連れが移り住み、昭和50年代には1学年8クラス、児童数は1300人を超えたことも。その後少子化に加え、周辺地域で宅地開発が進み、同校の児童数は減少。3月で51年の歴史に幕を閉じ、児童らは4月から市立鷲宮小学校に登校する。同校ではホームページを通じて卒業生や教員のメッセージを募集、公開している。

 この日は、オンラインで演奏会の様子を鷲宮小の児童にも届けた。音楽ユニットのメンバー、パーカッション三田浩則さん、フルート山内豊瑞さん、ピアノ蓮沼万里さんが演奏を披露した。校歌をワルツ調、時代劇、サスペンス風にアレンジ。「音楽で世界の旅を」と、さまざまな楽器を用いて曲を奏で、子どもたちと盛り上がった。

 演奏を聴いた同校3年の女子児童(9)は「いろいろな楽器を知ることができ、とても面白かった。すてきな演奏をありがとう」と感想を述べた。

ツイート シェア シェア