埼玉新聞

 

<新型コロナ>生きる事ができた…感染者から心温まる手紙、埋め尽くされる場所「本当に本当にありがとう」

  • 草加市役所内のホワイトボードに掲示された感謝の手紙=18日午前、草加市役所

 「皆様のおかげで生きる事ができました」「無事に回復しました」「本当に本当にありがとう」―。感謝の気持ちあふれる手紙が、草加市本庁舎西棟5階のホワイトボードを埋め尽くしている。新型コロナウイルス感染者へ貸し出す血中酸素飽和度測定器「パルスオキシメーター」の返却用封筒に同封され、25日までで60通を超えた。コロナ患者に連日、対応する市職員の大きな励みと力になっている。

 危機管理課職員と応援職員の計5人で新型コロナ患者支援チームを結成し、自宅療養者へ食料手配のほか、草加保健所と連携してパルスオキシメーター貸し出し業務も行う。第6波の現在は1日150~200個、多い日は400個を超えた日もある。

 返信用封筒に入った感謝の手紙が市役所に届き始めたのは1月下旬から。メモ帳などに短い言葉で温かい言葉が記され、中には「一緒に乗り越えよう」「厳しい現状ですが頑張って」など職員を激励する文面も。返信用封筒を開ける度に、職員らは勇気をもらっているという。

 危機管理課の生亀勝課長補佐は「食料の配達時などは直接会えないが、肉筆の言葉がとても心温まる。大変ありがたい」と喜ぶ。

 一方で3~4割はパルスオキシメーターが不返却となっており「必要とする方のためにも必ず返却してほしい」と話している。

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