埼玉新聞

 

<新型コロナ>小児ワクチン、加須市が接種開始 埼玉で初 学校閉鎖や学級閉鎖あり心配…少し安心した

  • 小児用コロナワクチンの接種が11歳から始まった=2月28日午後、加須市大門町の加藤こどもクリニック

 加須市は28日、児童の新型コロナウイルス感染拡大に対応して、11歳に小児用ファイザー社製ワクチンの接種を始めた。接種券を22日に発送している。小児ワクチンの接種は、県内で最初になった。

 市によると、小児ワクチン対象者は住民登録がある5歳から11歳までの6312人。接種券は11歳分の988通が発送済み。4日に5歳から10歳分の5324通を発送する。

 この日、同市大門町の加藤こどもクリニックでは、加藤誠院長(71)が、11歳の10人にワクチンを注射器で接種した。加藤院長は「子どもたちにもワクチンの接種ができるようになって、少し安心している」と話した。

 栗原千春さん(48)は、三男の省吾君(11)を連れて来院。「小学校で学級閉鎖があったので、心配していた」と話し、接種できて安堵(あんど)した様子。省吾さんは「少し安心した」と笑顔だった。

 斉藤真理子さん(43)は長男諄君(11)と来院。「現在、小学校は学校閉鎖中。早く接種できて、よかった」と真理子さん。諄さんは「中2の姉ちゃんは2回接種している。これで家族も少し安心」と話していた。

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