埼玉新聞

 

閉校へ…埼玉・小川の東小川小学校、本年度限り 小川小学校に統合へ コロナ禍で閉校式を縮小

  • 今年3月31日をもって閉校する東小川小学校=小川町東小川

 小川町の東小川住宅団地内にある町立東小川小学校(須郷聖子校長)が、本年度限りで閉校となり、同小川小学校に統合される。5日は、地域や卒業生を対象にした学校公開、12日には、閉校式典を予定している。

 東小川住宅団地は1981(昭和56)年に開発された。東小川小学校は、83(同58)年4月に開校。当時の児童数は108人だった。住宅団地の開発が進むに伴い、児童数も増加した。93(平成5)年のピークには、628人の児童がいた。その後、時代の流れで、人口減少、少子高齢化が進み、児童数も徐々に下降線をたどった。現在の児童数は65人、中学年が複式学級となっている。

 3年前から小川小学校との統合が検討されてきた。2020(令和2)年の12月定例町議会で学校設置条例の改正案が可決され、今年3月31日をもっての閉校が決まった。昨年から統合準備を進め、小川小学校での児童の交流学習などが行われてきた。閉校に伴い東小川小の児童は4月からスクールバスで通う。

 5日の学校公開は午前9時~午後0時半、地域や卒業生が対象で、卒業記念品やアルバムを公開、来校者には小川和紙でメッセージを書いてもらう。12日の閉校式は、コロナ禍で、規模を縮小し、児童中心に行う予定。

 町政策推進課によると、東小川小学校と旧上野台中学校(11年に閉校)の跡地利用について現在、小川町東小川住宅団地再生協議会が協議を進めているという。なお、東小川地区の人口は1日現在、3084人(1413世帯)、65歳以上の人口比率を示す高齢化率は47・6%となっている。

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