すごくうれしい!喜ぶ母、まな娘が前回に続く快挙 北京パラで村岡選手が金、地元市役所で30人が祝福
北京冬季パラリンピックのアルペンスキー女子滑降座位で村岡桃佳選手(25)=トヨタ自動車、正智深谷高出=が5日、日本勢第1号となる金メダルを獲得した。前回大会に続く快挙に、地元の深谷市役所多目的ホールに集まって観戦した小島進市長ら約30人はスティックバルーンをたたいて祝福。村岡選手の母の操さん(50)も「プレッシャーがあったと思うが、よく頑張ってくれた。すごくうれしい」と、まな娘の活躍を喜んだ。
村岡選手は4年前の平昌大会で金を含む計五つのメダルを獲得。昨年の東京パラリンピック陸上女子100メートルの車いすクラスにも出場して6位入賞し、今大会でもメダル獲得の期待が寄せられていた。
観戦者はテレビに映し出される北京2022パラリンピック公式動画投稿サイト「ユーチューブ」チェンネルの映像を見ながら、リアルタイムで応援した。村岡選手の出番になると、「いいよ」「行け行け」。スムーズな滑走に、「後は(メダルの)色だ」との声も。金メダルが確定すると、「頑張った」「よくやった」とマスク越しに称賛し、スティックバルーンをたたき合う音が多目的ホールに響いた。
けがやコロナ禍で練習を制限され、影響を心配していた操さんは「転ばずゴールをしてほしいと願いながら応援をしていた」と明かし、「本人もプレッシャーがあったと思うが、よく頑張ってくれた。結果がそれについてきて、すごくうれしい」と笑顔。大舞台で見事に結果を出したまな娘に「おめでとう。良かったね」とメッセージを送るという。
操さんの隣で「絶対勝利」と書かれた鉢巻きをして応援した小島市長は「世の中コロナにウクライナと暗いニュースばかりだが、明るいニュースを深谷から届けられたのは本当にうれしい。深谷の誇り」と話した。
会場には市のイメージキャラクター「ふっかちゃん」も応援に駆け付けた。小島市長がふっかちゃんに直径30センチの職員手作りのメダルを首に掛けると、ふっかちゃんも村岡選手の活躍がうれしそう。
今大会には、同市在住の市川貴仁選手もスノーボードクロスとバンクドスラロームに出場する。同市では村岡選手とともに競技結果を「メダル獲得速報ボード」で知らせていく。この日は操さんが早速、「金」と書かれた手作りメダルをボードに飾り付けていた。