埼玉新聞

 

驚き…5歳息子の遺体、床下に埋めた母親ら 外に干された子ども服 窓は目張り、昼でも暗い部屋で何が

  • 母親と同居する無職男の内縁の妻が送検される=6日午前9時ごろ、浦和西署

 今年1月、本庄市の自宅の床下に5歳男児の遺体を埋めたとして、県警捜査1課と本庄署は5日、死体遺棄の疑いで、本庄市本庄3丁目、男児の母親(30)ら男女3人を逮捕した。県警は6日、遺体を司法解剖して男児が亡くなった経緯などを調べる。

 他に逮捕されたのは、母親と同居する無職の男(34)と無職の女(54)。34歳男と54歳女は内縁関係で、捜査関係者によると、いずれも「3人で穴を掘って埋めたことは間違いない」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は共謀の上、今年1月中旬ごろ、自宅に男児の遺体を埋めた疑い。

■近隣の住民らに不安と驚きの声

 母親ら3人が逮捕されてから一夜明け、現場の近隣住民は不安と驚きを口にした。

 現場はJR本庄駅北口から約500メートル離れた県道沿いにある住宅街の一角。近所に住む会社員の男性(37)によると、母親らが同居する住宅は、昨年から今年にかけて自治会の班長を務めているという。班長は担当エリアの地域行事などに向けた集金業務などを担っているが、男性は「業務は滞りなく行われていた。こうなるとは思わなかった」と話した。

 他にも時折、自転車に幼い子どもを乗せた元気そうな若い女性の姿や、外に子どもの服が干されているのが近所で目撃されていた。

 一方、近くに住む自営業男性(67)は事件を知り、日頃のふに落ちない点を思い返したという。「窓には目張りがされ、中の様子が分からないようになっている。一度、用があって中に入ったことがあるが、昼間でも電気をつけないと真っ暗だった。中に置いてあるものも古びれていて生活感がなかった」と振り返った。

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