小栗旬さんの気配りに感激! 中川大志さん、満島真之介さんが語る大河エピソード「リハ中に思わず涙が」
深谷市は6日、深谷市花園文化会館アドニス(同市小前田)で、現在放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で畠山重忠役の中川大志さん(23)と、昨年放送の「青天を衝(つ)け」で尾高長七郎役の満島真之介さん(32)を招いたトークイベントを開催した。撮影時のエピソードや、深谷ゆかりの人物を演じる思いなどを語り合った2人。満島さんは「深谷でつながったご縁を大切に、現代を生きる私たちがその偉人を表現することで、歴史や生き方などを伝える橋渡し役になれたら」と話した。
渋沢栄一のいとこの長七郎を演じた満島さんは、イベント前に尾高家のお墓参りに行き、「深谷に集まる皆さまと楽しんでくるので見守っててくださいと伝えてきた」と報告したという。
印象に残る場面として、第12回「栄一の旅立ち」で栄一らの横浜焼き打ちを長七郎が命懸けで阻止するシーンを挙げた。「血洗島編のひとつの山場。ワンシーンで栄一たちを引き止める説得力を表現できるかは、自分にとって試練でもあった」。リハーサル中に思わず涙がこぼれるほど迫真の演技だったと振り返り、「栄一の進む道には常に血洗島が背負われている。最後まで栄一が生き抜くために、長七郎はその背中を押す役目があったと思う」と話した。
重忠役の中川さんは、以前に市内の畠山重忠公史跡公園などを訪れた話題を紹介。一ノ谷の戦いで重忠が愛馬を背負い崖を駆け下りたという伝説にちなみ、地元小学校の運動会種目で「馬背負いリレー」があると知り驚いたことを笑顔で話していた。
主役の北条義時役の小栗旬さんについて「いつか共演したかった憧れの先輩。共演者やスタッフなど全ての方々に気を配られて接している」と明かした。三谷幸喜さんが手掛ける脚本にも注目が集まるが、「重忠は義時を尊敬し、彼の苦労や努力を分かっている存在。最後までその役柄を丁寧に演じたい」と語った。
この日は、応募倍率約17倍の幸運を引き当てた約420人が会場に詰め掛けた。同市が推進する「畠山重忠公プロジェクト」の一環で誕生したキャラクター「しげただくん」の着ぐるみもお披露目された。
トークショーの模様は16日午前11時から、NHK―FMさいたま「ひるどき!さいたま~ず」で放送予定。