埼玉新聞

 

ようやく満開 関東三大梅林の一つ、越生梅林で梅が見頃に 2年連続でイベント中止、入園は無料に

  • 三分咲きとなり、色とりどりの梅の花が開いた越生梅林=5日午後、越生町堂山

 越生町堂山の越生梅林が見頃を迎え、早春の里山を染めた花が見物客らの目を楽しませている。

 「関東三大梅林」の一つに数えられる越生梅林は、約2ヘクタールの園内に「寒紅梅」「越生野梅」など約40種、千本ほどの梅が植えられている。越生町観光協会によると、今年は冬の寒さが厳しかったため、開花の進みが平年よりも1週間から10日ぐらい遅く、早咲き品種がようやく満開となった。遅咲き品種はまだつぼみで、園全体は三分咲き。今月下旬の彼岸ごろまで観賞できそうだという。

 初めて訪れた東京都練馬区の青木佐保さん(74)は、「周辺の山や畑に溶け込んできれい」と満喫する。新型コロナウイルス感染防止のため、2年連続でミニSL運行などのイベントは中止。入園も無料となり、午前8時半から午後4時まで自由に散策できる。同協会は「感染対策を図りながら、春を感じに来ていただきたい」と話していた。

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