埼玉新聞

 

昔にぎわった縁日もう一度! 埼玉・小鹿野“法養寺薬師堂の縁日”を地元小学生が再現 境内に露店並ぶ

  • マーケットを開催し、昔の縁日を再現した両神小学校の児童たち=4日午後1時半ごろ、小鹿野町両神薄の薬師堂

 かつて盛んだった、小鹿野町両神薄の「法養寺薬師堂」(県指定有形文化財)の縁日を再現しようと、町立両神小学校(手島守校長、児童数83人)の5年生が4日、同寺でマーケットを開催した。町地域おこし協力隊や明治大学の学生らと協働しながら、境内に露店を並べて、地元住民らを楽しませた。

 同薬師堂は、両神山と四阿屋(あずまや)山のふもとに、807年に創建したとされる。1950年代ごろまでは、毎年1月に縁日が開かれ、秩父市の秩父神社大祭、同町飯田の飯田八幡神社祭りと並び、「秩父三マチ(祭り)」と呼ばれていた。

 マーケットで同校5年生17人は、町の資源を活用して手作りしたキーホルダーやおみくじを販売。児童たちは、町地域おこし協力隊の「大人の学校」の関係者や、小鹿野あじさい祭りの主催者らに助言を受けながら、1月から準備を進めていた。

 元気よく呼び掛けをしながら、オリジナルキャラクター「やくしロウ」の木製キーホルダーを販売していた5年の松本吏琥さん(11)は「やすり掛けが大変だったが、みんなで楽しみながら製作した。たくさんの人たちが来てくれて良かった」と話していた。

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