埼玉新聞

 

<新型コロナ>9クラスター拡大 埼玉で4793人感染、1人死亡 オミクロン株BA・2系統、6例確認

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは11日、新型コロナウイルスに感染していた1人の死亡と、新たに4793人の感染を確認したと発表した。県によると、新規感染者の内訳は、県発表が3288人、さいたま市859人、川口市347人、川越市110人、越谷市189人。県感染症対策課は、オミクロン株の主流であるBA・1系統の別系統BA・2系統について、県衛生研究所で1月から6例確認したと発表した。

 これまでに確認された感染者は35万9204人(チャーター便帰国者含む)、死者は1235人(11日午後7時現在)。

 10日夜時点の重症者は48人、感染者の入院は1409人、ホテル療養735人、自宅療養2万4051人。退院・療養終了は32万2504人。

 県管轄で詳細が判明したのは、前日午後判明分を含め、未就学児~100代の男女3193人。クラスター(感染者集団)関連では、高齢者施設など9施設で1~6人が感染した。会食では未就学児~40代の男女6人が感染したとみられる。ワクチンを3回接種していたのは10~90代の男女134人で、2回接種は男女1185人だった。

 県教育局によると、県立学校8校で児童生徒14人が感染し、学級閉鎖を14件実施した。

 県感染症対策課によると、下水中のウイルス濃度から感染状況を把握する「下水疫学調査」で、BA・2系統が、初めて検出された1月24日は検出されたウイルス全体の約2%だったのに対し、2月21日は約26%に上った。

 同課は「BA・2の性質もはっきりしていない。医療に与える影響なども含め注視する」としている。下水疫学調査はさいたま市、川口市、上尾市、蕨市、戸田市の下水が集まる荒川水循環センター(戸田市)で実施している。

 さいたま市によると、新たに感染が判明したのは10歳未満~90代の男女859人。このうち、5人が中等症になっている。

 川口市によると、入院中だった80代の女性が8日に死亡した。新たな感染確認は、10歳未満から90代までの男女347人。3保育園で園児3人の感染が分かり当分の間の休園になった。

 川越市によると、10歳未満~70代の男女110人の感染が確認された。

 越谷市によると、感染が判明したのは10歳未満~80代の男女189人。

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