埼玉新聞

 

<熊谷小4ひき逃げ>死亡男児の腕時計を紛失、隠すため書類を破棄したと一審判決…不服 元警官側が控訴

  • 捜査書類破棄の元警官側が控訴 熊谷死亡ひき逃げ

 熊谷市で2009年、小学4年の小関孝徳君=当時(10)=が死亡した未解決のひき逃げ事件を巡り、紛失した孝徳君の腕時計に関する捜査書類を破棄したとして公文書毀棄(きき)罪に問われた県警交通捜査課の元警部補(64)の弁護側がさいたま地裁の有罪判決を不服として東京高裁に控訴したことが14日までに分かった。控訴は11日付。

 一審さいたま地裁は7日の判決で、裁断廃棄した紙片などの物証がない中でも、「捜査段階の自白供述には十分な信用性が認められる」などとして、懲役1年6月、執行猶予3年を言い渡していた。

 判決によると、元警部補は15年9月、ひき逃げ事件の証拠品として熊谷署に保管されていた腕時計の紛失が発覚することを免れるため、証拠品に関する書類2通をシュレッダーにかけて廃棄した。

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