埼玉新聞

 

人気集める早咲き桜の新たな名所 埼玉・坂戸の公園で安行寒桜が開花、春誘うトンネルに見物客ら笑顔

  • 見頃を迎えた安行寒桜の並木=16日、坂戸市北浅羽の北浅羽桜堤公園

 坂戸市北浅羽の北浅羽桜堤公園で安行寒桜が開花し、人々の目を楽しませている。

 越辺川沿いにある公園には、総延長約1200メートル、200本ほどの桜並木が2000年度に整備された。近年は早咲き桜の新たな名所として、人気を集めている。例年よりも約1週間遅い12日ごろに咲き始めた淡紅色の花は、16日には五分咲きに。緩やかなカーブを描く園地の両側に植えられた桜は、春を誘うトンネルを形作った。東松山市から訪れた内山伊勢子さん(69)は「ロシア軍のウクライナ侵攻など嫌なニュースばかりだが、晴れ晴れとした明るい気持ちになる」とほほ笑む。

 新型コロナウイルス感染拡大のため、毎年公園内で開かれる「坂戸にっさい桜まつり」は3年連続の中止。今週末ごろに満開となる見通しで、坂戸市商工労政課は「マスク着用など、感染防止対策を万全にして観賞してきただきたい」と呼び掛けている。

ツイート シェア シェア