卒業生には五輪選手らも…埼玉・行田の星宮小、136年の歴史に幕 児童ら300人、風船飛ばし学舎に別れ
2022/03/21/00:00
今月末で136年の歴史に幕を閉じる行田市立星宮小学校(塚越要校長、児童数57人)で20日、閉校記念式典が行われ、児童や職員、保護者、地域住民など、約300人が思い出のある学舎に別れを告げた。体育館での式典後、最後は校庭に移動して、風船を飛ばす「バルーンリリース」で締めくくられた。同校は4月から現在の中央小の場所に開校する忍小に統合され、今後は主に市教育研修センターとして活用される予定。
星宮小は明治19(1886)年に開校。昭和20(1945)年のピーク時には580人の児童が在籍したが、一部地域が熊谷市立星宮小の地域となり、少子化の影響もあって児童数は減少した。卒業生にはアトランタ五輪に出場した元体操日本代表の栗原茂さんや元西武ライオンズ投手の猪爪義治さんらがいる。
式典で石井直彦市長は「子どもたちに精神は受け継がれ、将来は市を担う人材に育って活躍することを期待する」とあいさつ。塚越校長も「星の子としての誇りや責任を持って、新しい世界で頑張ってほしい」と語り、石井市長に校旗を返納した。児童代表で6年生の久保井一心(ひとみ)さん(12)は「星宮小は閉校するが、私たちの心の中で生き続ける」と話した。
市内では25日に中央小と須加小、26日に荒木小で閉校記念式典が行われ、4月に荒木小の場所に見沼小が開校する。また3月定例市議会で、太田西小と太田東小を再編成し、来年4月に現在の太田西小の場所に太田小を開校することが決まった。星宮小と交流のあった熊谷星宮小も、来年4月に成田小と統合され、現在の成田小の場所に成田星宮小が開校することが決まっている。