埼玉新聞

 

<新型コロナ>年度末に人の動き活発化、再拡大も…花見など対策を 感染者減少も「BA・2」流行心配

  • 新型コロナ、まん延防止解除「対策の継続を」

 新型コロナウイルス対応で埼玉県など18都道府県に適用されていたまん延防止等重点措置が22日、全面解除された。各地の新規感染者数は減少傾向で、全国のどこにも措置が出ていないのは1月8日以来、約2カ月半ぶり。ただ人の動きが活発になる年度末を控え、再拡大への懸念も残る。大野元裕知事は22日、JR浦和駅東口で取材に対し、「(花見など)楽しい機会を感染の機会にしないように可能な限り対策を」と、基本的な感染対策の継続などを呼び掛けた。

 感染力がより強いとされるオミクロン株の派生型「BA・2」による流行も心配される。大野知事は「オミクロン株のピークは過ぎたと考えられるものの、いまだに新規感染者数は厳しい状況が続いている」として、認証を受けた飲食店の利用やワクチンの3回目接種などを訴えながらチラシを配布した。重点措置解除を受けて、認証店では営業時間の制限や酒類提供自粛なども解除された。県は認証店以外に対しては引き続き、時間短縮や酒提供自粛を求めている。

 県内の22日の新規感染者数は1626人で、1週間前の15日(2350人)からは724人、1カ月前の2月22日(3878人)からは2252人減った。

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