<川口いじめ>重大事態と認定せず…調査や学校への指導行わず 川口市教委、当時の教育部長を処分
2022/03/24/00:00
川口市教育委員会は23日、市立中学のサッカー部で2015~18年に発生した男子生徒へのいじめ問題を巡り適切な指導を怠ったとして、いずれも当時の市教委学校教育部長(62)を戒告の懲戒処分、教頭とサッカー部顧問教諭を文書訓告とすると発表した。県教委も同様の理由で当時の校長(60)を戒告処分とした。
元男子生徒は学校や市教委の対応が不適切だったとして18年に市を相手に損害賠償を求めてさいたま地裁に提訴し、昨年12月に川口市が敗訴している。
市教委は処分理由について、元男子生徒が長期の不登校になるなどした16年度2学期頃、「重大事態と認定せずに、必要な調査や学校に対する適切な指導を行わなかった」などと説明した。
職員の処分について、茂呂修平教育長は「教育行政に対する市民の信頼を失墜させたことを重く受け止め、深くおわびする」とのコメントを出した。