埼玉新聞

 

148年の歴史に幕…埼玉・行田の須加小学校で閉校式 とねの子魂は永遠「終わりではなく新たなスタート」

  • 閉校式で制作した横断幕を披露する6年生たち=25日午前10時25分ごろ、行田市立須加小学校

 今月末で148年の歴史に幕を閉じる行田市立須加小学校(大久保明浩校長、児童数46人)で25日、閉校式が行われ、児童や教職員、保護者、地域住民など、約150人が思い出のある校舎に別れを告げた。同校は4月から現在の荒木小の場所に開校する見沼小に統合される。

 須加小は明治6(1873)年に創立。昭和20(1945)年のピーク時には490人の児童が在籍したが、少子化の影響などで児童数は減少し、2014年度から複式学級を編成するようになった。昨年8月の市議会臨時議会で、北河原小や荒木小とともに閉校することが決まった。

 式典で石井直彦市長は「子どもたちに精神は受け継がれ、将来は市を担う人材に育って活躍することを期待する」とあいさつ。大久保校長は「閉校は終わりではなく、新たな時代へのスタート。何事にも一生懸命に取り組む『とねの子魂』で頑張ってほしい」と児童たちにエールを送り、石井市長に校旗を返納した。

 児童代表で6年生の池田悠真(はるま)さん(12)は「思い出の詰まった学校に通ったことを誇りに思い、これから頑張っていく」と語った。校歌斉唱後、最後の卒業生となった6年生6人が中心となって制作した横断幕を披露。「ありがとう 須加小学校 はばたけ 未来へ!」と書かれ、全校児童の手形も押されている。閉校記念碑も除幕し、最後は風船も飛ばされた。

 同日は中央小でも閉校式が行われ、26日には荒木小でも実施される。4月8日には見沼小の開校式、中央小と星宮小が統合した忍小の開校式も開催予定。

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