埼玉新聞

 

心中するため…妻を殺害した夫、自宅に放火 容疑で再逮捕 将来に悲観か 幸手の妻承諾殺人事件

  • 幸手署=幸手市上吉羽

 幸手市の住宅で起きた火災で妻の首を絞めて殺害したとして男が逮捕された事件で、県警捜査1課と幸手署の合同捜査班は8日、自宅に火を付けたとして、現住建造物等放火の疑いで、幸手市緑台1丁目、無職の男(77)=承諾殺人罪で起訴=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は昨年12月11日、自宅に火を付けて焼損させた疑い。「妻と共に心中するためだった」と容疑を認めているという。県警は容疑者が自身と妻の将来に悲観していたとみて調べている。

 同課によると、男はリビングや和室にラッカーシンナーをまき、ライターで点火。窓枠周辺の計1・38平方メートルが焼けた。火災は同月11日昼ごろに発生。室内で倒れていた妻=当時(72)=の死亡が確認された。県警は捜査で、妻の首に絞められたような痕があったことなどから、同月13日、殺人の疑いで男を逮捕。帯ひもで首を絞めて殺害しており、自宅に火を付けたのはその前後とみられる。さいたま地検は承諾殺人罪で起訴した。

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