埼玉新聞

 

埼玉で5月上旬並みの陽気 市制100周年の川越で春の舟遊を開催、客ら川面からソメイヨシノ堪能

  • 桜の咲く新河岸川を進む舟=27日、川越市宮下町

 県内各地で最高気温が20度を超え、4月下旬から5月上旬並みの陽気となった27日、桜の開花が一気に進んだ。川越市の新河岸川沿いに植えられたソメイヨシノも、五分咲きほどとなった。この日は3年ぶりに春の舟遊を開催。乗舟客は川面から、淡いピンク色の花々を堪能した。

 舟遊は毎年、桜の開花期に合わせて行っていたが、過去2年は新型コロナウイルス感染拡大のため中止されていた。この春は定員を50組100人に絞り、事前抽選で実施。当選者は川越氷川神社裏発着の往復約500メートルを、15分ほどかけてゆっくり巡った。

 実行委員会で小江戸川越観光協会の根岸督好事務局長(65)は「今年は川越市制100周年の節目なので、何とか実施できて良かった」と安堵(あんど)する。乗舟した川越市の大学教員一色恭徳さん(55)は「少しずつ、以前の日常が戻りつつあるようでうれしく思う」と頬を緩めた。

ツイート シェア シェア