大宮区新庁舎オープン、完成祭には市民ら2千人 1~3階の図書館は本30万冊 託児サービスも
さいたま市大宮区吉敷町1丁目の大宮区役所新庁舎(地上6階、地下1階)が7日、供用を開始した。1~3階に入る同市立大宮図書館には、開館を待ちわびた多くの市民らが足を運んだ。
同館の蔵書数は市立図書館25施設の中で3番目に多い約30万冊。指定管理者制度を導入し、開館日は年間約360日、開館時間も午前9時半から午後9時半までとなっている。
1階は同館の展示スペースや研修室、2階はカウンターや予約資料と児童書コーナーなど、3階には新聞約40紙、雑誌約350冊、一般書コーナーのほか学習支援室なども完備する。
馬渕忠秀館長は「館内の窓からは氷川参道の緑も見え、開放的な空間になっている。天気の良い日は青空の下、外のテラスでの読書もお勧め」と話す。
保育士や幼稚園教諭の資格を持つ育児コンシェルジュによる本の紹介や無料の託児サービス(週1回2時間程度)など、子育てにも配慮した工夫も行っている。
大宮区天沼町の主婦岡部奈緒子さん(34)は息子の蒼平君(1)と一緒に紙芝居を探しながら、「子供が靴を脱いで読書できる空間もあり、今後も憩いの場として頻繁に利用したい」と話していた。
同館では11日午後2時~4時10分、1階の「氷川の杜ひろば」でオープニング記念コンサートを行う。参加無料。
■完成祭に市民ら2千人
7日に供用開始となった大宮区役所新庁舎で6日、市民ら約2千人が参加して、完成祭(大宮区役所新庁舎地固め祭実行委員会主催)が行われた。
完成祭のテープカット式典では、市民らが合図とともに風船の糸を切り上空へ風船を飛ばした。区役所内に展示されるタイムカプセルには、「10年後の私、あなた(大切な人)へ」をテーマに書いた手紙を募集し、約4千枚がカプセル内に納められた。
イベントを企画した漆原隆浩実行委員長は「地固め祭や、てがた絵祭など、日本のどこにもないような区役所が完成した。これからも皆さんが地域に出て、盛り上げてほしい」とあいさつした。