埼玉新聞

 

「コロナ禍の中を生きてきた私たちに怖いものはない」 成人式「発祥の地」で力強く 埼玉・蕨で79回目の「成年式」353人が参加

  • 「成年式発祥の地記念像」と第79回蕨市成年式実行委員会のメンバー=13日午前、蕨市中央の蕨城址公園

    「成年式発祥の地記念像」と第79回蕨市成年式実行委員会のメンバー=13日午前、蕨市中央の蕨城址公園

  • 「成年式発祥の地記念像」と第79回蕨市成年式実行委員会のメンバー=13日午前、蕨市中央の蕨城址公園

 成人式発祥の地である蕨市で13日、79回目の「成年式」が蕨市民会館で行われ、20歳を迎える若者353人が人生の新たな門出を祝った。

 蕨市では終戦翌年の1946年、当時の青年団が中心となり、次代を担う若者を勇気づけ、励まそうと「青年祭」を企画。催しの幕開けとして、全国に先駆け行われた「成年式」がその後、成人式として全国に広まった。同市の城址公園には「成年式発祥の地記念像」も建立されている。

 式典では成年式実行委員長を務めた福田力さんが「われわれは今まで多くの方々から恵みを受けてきた。これからは成人として、その恵みを人々や社会に還元していく時」と力強くあいさつ。頼高英雄市長らが祝辞を述べた。

 続いて青年の主張が発表され、同実行委員の武井良磨さんは「コロナ禍の中を生きてきた私たちに怖いものはない。私ならできると信じて、自身の夢に向かっていこう」と呼びかけ。小柳遼流さんは「私はお笑い芸人になり、売れることが将来の夢。今、できることに全力を尽くし、少しずつでも夢に近づきたい」と自らを鼓舞するよう述べた。

 最後に高間瑛士さんが「これからは大人としての責任を果たし、成年式発祥の地に住むことを誇りに、社会に貢献する」と「20歳(はたち)の誓い」を読み上げ、参加者と共に思いを新たにした。

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