埼玉新聞

 

予断を許さない埼玉、死亡事故が全国ワースト3 白バイやパトカー出発、交通安全運動は6日から 注意点は

  • 交通安全ののぼり旗を立て関係者らが見送る中、街頭活動に出発する白バイやパトカー

 6日から始まる「春の全国交通安全運動」を前に、杉戸町と宮代町と杉戸署は2日、合同で交通安全を呼びかける出陣式を杉戸町役場国道4号側駐車場で実施した。署員や関係団体など約60人が参列し、出発する白バイやパトカーを見送った。

 奥冨真吾署長は、死亡事故件数は減少傾向にあるが、埼玉県は全国ワースト3にあり、同署管内においては昨年末の同日に2件の死亡事故が発生したことを挙げ、予断を許さない状況だと強調。「歩行者保護により交通事故防止に努めていきたい」と、関係団体にも協力を呼びかけた。

 同署管内の人身事故件数は3月末現在で27件(前年比1件増)で負傷者数は32人(同4人減)。物損事故件数は318件(同73件増)と3割増加。石山雅之交通課長は「人身事故が少なくても油断はできない」と交通事故の総量抑制の必要性を指摘。歩行者保護を最重要事項とし、「車両の横断歩道手前の停車や夕暮れ時の早めの点灯を心がけてほしい」と述べた。

 県は「横断歩道における歩行者優先の徹底」を今春の重点に掲げ、15日までの10日間実施する。

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