埼玉新聞

 

しまむら好調 純利益、過去最高を更新 デジタル化で生産体制を強化、適時投入できる売れ筋商品増やす

  • しまむら、純利益35%増

 衣料品大手のしまむら(さいたま市大宮区)が4日発表した2022年2月期連結決算は、純利益が前期比35・4%増の354億2800万円だった。5期ぶりに過去最高益を更新。店舗業務のデジタル化などに努め、販管費の圧縮効果などが出た。発注から納品までの期間を縮め、売れ残りも減らした。売上高は7・6%増の5836億1800万円、営業利益が30・0%増の494億2000万円。ともに過去最高を更新した。

 主力の「しまむら」の既存店売上高は7・1%増。プライベートブランド(PB)の保温や速乾など機能性に富んだ肌着や寝具、婦人向けを強化したサプライヤーとの共同開発ブランド(JB)商品などが堅調。インフルエンサーとの連携企画も寄与した。

 売上高に対する販管費の割合は25・8%で、前期から1・3ポイント低下。タブレット端末活用による店舗業務のデジタル化などで、省力化が進んだほか、値引き販売も抑制できた。発注から納品までの期間を短縮する生産体制を強化し、適時投入できる売れ筋商品を増やしたほか、在庫余剰の減少効果も広がった。

 23年2月期の連結業績予想は、売上高が前期比3・9%増の6060億800万円、純利益が5・0%増の371億9700万円を見込んだ。

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