めったにない!強い雨に打たれながら豊作祈願 埼玉・秩父の神社で御田植祭 恵みの雨、今年の豊作を期待
2022/04/05/00:00
境内を神田に見立て、代かきや田植えなどの田仕事を行う神事「御田植祭」(県指定無形民俗文化財)が4日、秩父市番場町の秩父神社で開かれ、今秋の豊作を祈願した。
神官たちは、秩父神社から約1キロ離れた今宮神社(同市中町)で、水を分けてもらう「水分(みくまり)神事」を実施。秩父神社に戻ると、神田に見立てた境内の参道に水が引かれたことになる。
強い雨が降りしきる中、白装束にかさをかぶった18人の神部(かんべ)は、くわに見立てた曲がった竹を手に、「一本植えれば千本になる。神のみたまのみ年の苗」などと田植え唄に合わせ、苗代づくりから田植えの所作を力強く、ユーモラスに演じた。
先導役を担った、作家老の浅見弘さん(83)は「雨に打たれながら所作をするのはめったにないこと。恵みの雨と捉え、今年の豊作を期待したい」と話していた。