埼玉新聞

 

<熊谷小4ひき逃げ>どんなささいな情報でも提供を 県警がドライバーにチラシ配布 交通安全運動の初日に

  • ドライバー(右)にチラシを配布し、情報提供を呼びかける警察官=6日午前11時40分ごろ、熊谷市役所前交差点

 熊谷市で2009年9月、小学4年の小関孝徳君=当時(10)=が死亡した未解決のひき逃げ事件で、熊谷署は「春の全国交通安全運動」の初日の6日、市役所前交差点で街頭活動を行い、ドライバーなどにチラシを配布し、情報提供を呼びかけた。

 事故が起きたのは09年9月30日午後6時50分ごろ。孝徳君は自転車で帰宅途中に、熊谷市本石の市道で事故に遭った。16年に道交法違反(ひき逃げ)の時効が成立。県警は自動車運転過失致死罪の時効が目前だった19年9月、罪名を危険運転致死罪に変更し、捜査を継続することになり、時効は10年延長された。

 街頭活動では、同署署員が市役所を訪れたドライバーなどに事故の概要が書かれたチラシを手渡した。同署の篠永作交通課長は「どんなささいな情報でも犯人につながる可能性があるので、ぜひ提供してもらえれば」と話した。

 県議会では2月定例会最終日の3月25日に、議員提案の「死亡ひき逃げ事件における公訴時効撤廃に向けた法整備等を求める意見書」が全会一致で可決されている。

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