埼玉新聞

 

「収穫したてはおいしそう」花咲徳栄高生ら特産キュウリの収穫体験、食べ方など意見交換 埼玉・加須 食育実践科の1年生ら、栽培農家と交流

  • 収穫したキュウリを見せ合う花咲徳栄高校・食育実践科の1年生

    収穫したキュウリを見せ合う花咲徳栄高校・食育実践科の1年生=16日、加須市大室

  • 収穫したキュウリを見せ合う花咲徳栄高校・食育実践科の1年生

 埼玉県加須市花崎の花咲徳栄高校・食育実践科の1年生73人が16日、同市大室と水深にある農家3カ所の施設ハウスで、特産キュウリの収穫体験を行った。収穫体験を通して地域とつながる活動が目的。今回は「かぞブランド」に認定されているキュウリを学習し、食べ方などを意見交換した。

 収穫体験は同市と同校の連携事業。大室の田島祥之さん(48)、充さん(41)兄弟のキュウリ栽培施設は3カ所にハウスがあり、計1700坪(5610平方メートル)でキュウリを栽培している。ハウス内の温度は約30度に保たれている。

 祥之さんは「キュウリの苗は、カボチャの苗と接ぎ木する。上がキュウリ、根がある下がカボチャ」と説明。「苗を植えた後、1カ月くらいでキュウリが収穫できる。1本の苗からは150本から250本収穫できる」と教えた。

 生徒たちは、実ったキュウリを1人5本ずつ収穫した。大野樹里さん(16)は「収穫したてはおいしそうなので、シンプルにサラダにして食べたい」とにっこり。清水いるみさん(16)は「キュウリは大好物なので、家に帰ったら塩コンブとたたきキュウリで食べたい」と話していた。

 祥之さんは「キュウリは鮮度が命。採ったキュウリはその日に食べるのが最高においしい。帰ったらすぐに食べてね」とアドバイス。好きな食べ方を生徒から問われると、「生をみそマヨネーズで食べるのがおいしい」と答えていた。

 歓談では、型を使った独特のキュウリ栽培の実践例も紹介。切り口がハート形や星形になったキュウリを披露すると、生徒たちは大いに盛り上がった。キュウリをプレゼントするじゃんけん大会も行われ、祥之さんらは生徒と交流を深めた。

ツイート シェア シェア