AV出演強要や負債に注意を 18歳成人、新入生に短大が防犯講座 警官招き、犯罪者の目線も解説
2022/04/13/00:00
所沢市泉町の秋草学園短期大学は、この春入学した新入生に向けて所沢署生活安全課の警察官を招き、防犯講座を行なった。4月から民法の一部が改正され、18歳から成人として扱われることになり、親の同意なく契約を結ぶことができることからトラブルに巻き込まれないように注意喚起も行われた。
同短大と同署は安心安全な地域づくりや地域に貢献できる人材育成の推進に向けて連携しようと3月、包括連携に関する協定を締結している。
講座は約45人の新入生に対してオリエンテーションの一環として行われた。まず防犯を担当する警察官から帰宅途中にイヤホンやスマートフォンを操作しながら歩いていると注意が散漫となることや、毎日同じ道を歩いていると狙われやすいことなど犯罪者がどのような目線で対象者を物色しているかを解説した。
民法改正について、これまでは誤って契約してしまった場合でも未成年者取消権で契約を解除することができたが、18歳成人となり10代であっても権利が行使できなくなった。社会問題となっているアダルトビデオ(AV)出演強要や負債を抱えたことを親にも相談できず、自身の意図しない道へ引きずり込まれてしまわないように注意をするよう呼びかけた。
同署生活安全課の日向昇一課長は「手続きについて知識を持たないと自分を守れない。夢を潰さないためにも慎重に行動してほしい。困った時には警察へ相談して」と話していた。
講座を聞いた佐藤あかりさん(18)は「クレジットカードを作ったり契約などは、まだ怖さもあるので親にも相談して慎重に行いたい」と話し、高橋乃亜さん(18)は「ながら歩きは自分でもやってしまうので、気を付けたいと思う」と話していた。