埼玉新聞

 

埼玉90カ所で交通取り締まり…速度超過、スクールゾーン侵入など重点 5、6月に飛び出しなど増える理由

  • 登校する児童を誘導する警察官=12日午前、戸田市

 春の全国交通安全運動(6~15日)の一環として、県警は12日、県内90カ所で一斉交通取り締まりを行った。交通指導課と蕨署は同日午前7時半から、同署管内の芦原小学校(戸田市)の通学路で取り締まりを実施。登校する児童の安全を確保した。

 取り締まりの内容は自動車の速度超過やスクールゾーンへの侵入などに重点を置いた。スクールゾーンでは同署員が横断歩道に立ち、登校する児童を誘導する傍らで、通行禁止違反の自動車を取り締まった。同所は幹線道路の抜け道として通行量も多く、取り締まりを行った1時間ほどで数台の自動車がスクールゾーンに誤侵入した。

 同課によると、県内で2021年に小学生がけがを負った事故は575件発生。うち約1割に当たる60件が学校への登下校中に起きた事故だった。急な車道への飛び出しなどが主な要因で、月別では新学期後の慣れが行動に現れやすい5、6月が多いという。

 同課の亀屋信正補佐は、児童の親が子どもの目線に立って通学路の危険場所を見つけ指導することも事故抑止につながるとした上で、ドライバーに向けて「児童が路上を歩いている時には、間隔を空けて減速して走ってほしい」と呼びかけた。

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