埼玉新聞

 

セブン店員、だまされ続けていた客に気付いて詐欺阻止 ファミマ店員も客守る「電子マネー数万円おかしい」

  • 草加署の會田雄一署長(中央)から感謝状を受け取った須藤さん(右)と五十嵐さん(左)=草加署(県警提供)

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、草加署は、「ファミリーマート草加二丁目店」オーナー兼店長の五十嵐隆敏さんと「セブンイレブン草加新栄町店」店員の須藤らなさんに感謝状を贈呈した。

 同署によると、2月18日午後7時20分ごろ、草加市内の60代男性が高額な電子マネーを購入しようとファミリーマート草加二丁目店に来店。五十嵐さんが男性に購入理由を尋ねると「パソコンのセキュリティー費用」などと言ったことから、特殊詐欺を疑い警察に通報した。

 また翌19日午後4時ごろ、セブンイレブン草加新栄町店に高額な電子マネーを購入しようと市内の70代男性が来店。須藤さんは、男性に購入理由を尋ねると、「パソコンの修理とセキュリティー費用が必要と言われた」と話したことから詐欺を疑い警察に通報した。

 2人は「高齢の人が数万円のカードを購入しようとしていて、だまされているのではと思った」と口をそろえた。

 草加署によると、来店した男性らはパソコン画面に「ハッカーに侵入されました」などと警告画面が表示され、書かれていた電話番号に電話した。2人は既に、別のコンビニエンスストアで2回、電子マネーを購入し、シリアルコードを伝えていたという。

 五十嵐さんは「周りのスタッフにも今回のことを共有し、今後も犯罪の抑止に努めたい」。須藤さんは「表彰を受け光栄。これからも被害を防げるように努めます」と話した。

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