埼玉新聞

 

ベルク好調、純利益91億円で3期連続の増益 購入伸びる冷凍食品の品ぞろえ強化、子育て世帯中心に販売

  • ベルク純益91億円、3期連続で増益 2月期

 スーパー大手のベルク(鶴ケ島市)が14日発表した2022年2月期連結決算は、純利益が前の期比4・1%増の91億8700万円だった。3期連続の増益。新型コロナウイルス禍の長期化に伴い巣ごもり需要が続き、食品の販売が堅調。出店を強化する千葉県内に昨年開設した物流センターも配送関連費用の低減に寄与した。

 売上高にあたる営業収益は5・6%増の3002億6800万円だった。既存店売上高は1・3%増。コロナ禍で購入が伸びる冷凍食品の品ぞろえなどを強化し、子育て世帯を中心に販売を伸ばした。

 増収増益を受け、22年2月期末の配当を従来予想から4円増やし、47円にするとした。年間配当は90円(前の期は86円)になる。

 23年2月期の業績予想は、純利益が前期比3・7%減の88億5000万円を見込む。営業収益は「収益認識に関する会計基準」を適用したことで前期比増減率を開示していないが、単純比較では減収となる2961億6600万円とした。食品の巣ごもり需要の一巡に加え、原材料高などで消費者の節約志向が進むとみて、慎重な予想となった。

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