【動画】豊凶占い的を射る 八潮で恒例の民俗行事“鶴ケ曽根上の弓ぶち” 鬼が描かれた的に一矢
2025/01/23/14:16
八潮市で恒例の民俗行事「鶴ケ曽根上の弓ぶち」が19日、同市鶴ケ曽根の鶴ケ曽根上久伊豆神社で開かれた。
毎年同神社の例祭として、1月中旬に行われる民俗行事。矢や的を手作りで仕上げ、的の当たり具合で豊凶を占う。鶴ケ曽根下の鶴ケ曽根下久伊豆神社でも、同様の行事が引き継がれている。
鶴ケ曽根上久伊豆神では、氏子らが午前10時半ごろから、竹を削り、墨で半紙に鬼の顔を描くなど、矢や的を作った。神事が終わると氏子や地域住民が参加し、弓を楽しんだ。市内に住む渋谷春弥さん(9)と結生さん(8)の兄弟は社会の授業で学んだ地元の民俗行事を見ようと参加した。「弓矢を体験できて楽しかった。矢を引き込むのが難しかったがうまくできた」など感想を話した。
同神社氏子総代の小原秋雄さん(72)によると、以前は氏子が多く集まり、昼から夕方まで酒を酌み交わしオビシャを楽しんだという。近年、氏子は高齢化し減少。小原さんは「良い天気の中、無事終わってほっとしている。氏子が減少する中、頑張って続けていきたい」と話している。