埼玉新聞

 

新座と所沢を結ぶ「大和田・坂之下橋」、今月から「エスロジ新座橋」に 清水建設がネーミングライツ契約

  • 清水建設とネーミングライツ契約した「大和田坂之下橋」の全景(新座市提供)

  • 今年4月から5年間、使用される大和田坂之下橋の愛称「エスロジ新座橋」のデザイン

 新座市は、同市大和田地区と所沢市坂之下地区の境界線を流れる柳瀬川に架かる「大和田・坂之下橋」の愛称について、命名権を得る代わりに広告料を支払う「ネーミングライツ契約」を清水建設(本社・東京都中央区)と締結した。愛称は同社の物流倉庫のブランド名「S.LOGi」を流用した「エスロジ新座橋」。2022年4月から5年間、使用する。

 同橋は幅員約11メートル、片側1車線の総延長約365メートル。同市が南側に隣接する大和田2丁目3丁目土地区画整理事業に絡み、大和田地区の利便性向上と併走する国道254号の慢性的な渋滞緩和などを目的に建設し、昨年3月に供用を開始した。総事業費は約11億8千万円。

 21年12月、市が年間10万円を対価にネーミングライツパートナーを募集したところ、同区画整理事業の区域内で倉庫3棟を運営する同社がJR新座駅南口広場に設置している市内案内板の更新費用を半額負担することなどを条件に応募。審査の結果、同市と5年契約で締結した。

 愛称の看板は4月中に同橋南側入り口脇に設置される。市は「5年に1度実施している橋の法定点検費が約50万円かかり、ネーミングライツの対価はこれに投入したい」としている。

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