埼玉新聞

 

死者増…埼玉で交通安全運動の期間中、事故死が昨年から4人増える 事故件数や負傷者数も増、その理由は

  • 埼玉県警交通機動隊

 春の全国交通安全運動実施期間(4月6~15日)中に県内で発生した交通事故の死者数は、昨年から4人増の5人だったことが18日、県警のまとめで分かった。事故件数や負傷者数も増加。県警交通総務課は死者数や負傷者数などが増えた要因について、「まん延防止期間が明けて出かける人が増え、通常の交通環境に戻りつつあることが考えられる」と分析している。

 県警のまとめによると、期間中に県内で発生した人身事故件数は476件(前年同期比62件増)で、負傷者数は558人(同59人増)。人身事故件数、負傷者数ともに前年に比べて1割以上増えた。いずれも増加するのは5年ぶりとなった。同課によると、自転車に乗る高齢者(65歳以上)が絡む出合い頭の事故が増えているという。

 物損事故件数は3725件(同264件増)だった。

 都道府県別の死者数では最多タイの東京、大阪の6人に次ぐ3位。全国の死者数は57人だった。

 県内で発生した死亡事故では40~70代の男女が死亡。内訳は四輪車1人、自動二輪車1人、自転車2人、歩行者1人で、自転車と歩行者で6割を占めた。死亡した5人中、高齢者は3人だった。

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