埼玉新聞

 

落ち着かない客、不自然な言葉…埼玉縣信金の窓口女性ら直感で通報、詐欺阻止 県警が表彰、上司も評価

  • 左から佐藤誠一署長、埼玉縣信用金庫朝霞支店の加藤慎二支店長と手塚良晴支店長代理、窓口担当の穂積恭子さん=朝霞署

 振り込め詐欺の被害を未然に防いだとして、朝霞署は、埼玉縣信用金庫朝霞支店(加藤慎二支店長)と同支店長代理の手塚良晴さん(54)、同窓口担当穂積恭子さん(45)に感謝状を贈呈した。

 同署などによると、3月22日午後、同支店に新座市の50歳代の男性が来店し、窓口で約300万円の振り込みを依頼した。応対した穂積さんが男性の落ち着きのない様子に不審を抱き、手塚さんに報告。二人で男性に事情を聴いたところ、言動が不自然だったことから同署に通報した。男性方に動画サイト会社の職員を名乗る者から「動画サイトの未払い金があり、今日中に支払わないと訴訟を起こす」と電話があったことが分かり、詐欺被害を未然に防止した。

 手塚さんは「穂積さんの意識の高さが防止につながった。今後も職員が感度を高く持てるように努めたい」と話していた。

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