信金の職員が奮闘…だまされ来店した顧客に対応中、別の顧客も同様の内容で来店 2組の詐欺被害を防ぐ
2022/04/24/00:00
特殊詐欺被害を未然に防いだとして所沢署は19日、飯能信用金庫狭山ケ丘支店の鈴木修支店長(50)、大風信子さん(47)と新所沢郵便局の矢作洋子さん(62)に感謝状を贈呈した。
同署によると3月31日、同信用金庫に来店した70代女性と80代の夫婦からそれぞれ「息子から電話があって定期預金を解約したい」と窓口職員が申し出を受けたため、大風さんは特殊詐欺を疑いホットライン通報につなげ、被害を未然に防いだ。
2組の来店客はいずれも大風さんの担当する顧客で最初に訪れた女性の対応中に夫婦も同様の内容で来店し「同じ地域に集中して電話がかかってきていたのでは」と大風さんは話し、「日頃からお客さまを訪問する中で『不審な電話があった』などの話を聞くことも多い。今回のケースは息子さんと連絡が取れ、被害を未然に防ぐことができてお客様はほっとした様子だった」と振り返った。
矢作さんは4月4日、窓口で勤務中に電話をしながらATMを操作する80代男性を見つけ、上司に報告し警察への通報につなげ還付金詐欺を未然に防いだ。矢作さんは「男性は電話で誘導されていると感じ不審に思った。今後も目くばせ、気くばせを大事にしていきたい」と話していた。
同署の宮下敏郎署長は「日頃から防犯への意識があったからこそ未然に防ぐことができた。今後も積極的に声掛けをしていただきたい」と話していた。