埼玉新聞

 

道路陥没…避難所を中学校体育館に開設 八潮市 半径200メートルを警戒区域に ガス管損傷を警戒 【続報】一部で都市ガス停止 下水道使用制限は120万人

  • 道路陥没地点から半径200メートルの赤円内が警戒区域(八潮市役所HPから)

    道路陥没地点から半径200メートルの赤円内が警戒区域。八潮中学校体育館は図の八潮メセナの北側

  • 道路陥没地点から半径200メートルの赤円内が警戒区域(八潮市役所HPから)
  • 【地図】八潮市
  • 八潮市で道路が陥没した県道交差点の位置(図の中心点付近)=国土地理院HPから

 道路陥没事故が発生している埼玉県八潮市は、29日午後6時、一時的避難場所を市役所2階多目的室から、八潮中学校体育館に変更した。災害用の備蓄物資があり収容可能人数が多いため。午後8時現在、15人前後が避難しているという。

 同体育館にペットは入館できない。もう一つの避難所となっている市役所仮設駐車場はペット同伴可能。

 避難の対象は、事故現場の中央一丁目交差点から半径200メートル以内の警戒区域に居住している約200世帯。

 市は、28日に発生した道路の陥没事故の影響で、ガス管損傷の恐れがあるとして、29日午前3時、周辺住民に避難指示を発令。午前8時に避難勧告に切り替え、午前10時30分に警戒区域に変更した。 

■続報
 29日午後8時現在、二次災害防止の観点から、一部の地域で都市ガスの供給を停止した。市は、対象となる世帯に個別訪問し、理解と協力を求めていくという。なお、現時点でガス管の損傷やガス漏れは確認されていない。

 一方、県は県道の下を通る中川流域下水道管が壊れた可能性があるとみて原因を調べるとともに、県東部や南部の関連する12の流域市町に使用制限を依頼。下水道使用制限の影響を受ける人口は、さいたま市岩槻区、川口市など約120万人に及ぶという。(既報) 

=埼玉新聞WEB版=

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