埼玉新聞

 

<新型コロナ>3回目接種した人の割合、首都圏で最も低い埼玉 若年層が課題「正しい知識を広めたい」

  • 新型コロナワクチン3回目接種、若年層が課題

 新型コロナウイルスワクチンの3回目を接種した人の割合が、25日公表の政府集計で人口の50・8%となり半数を超えた。埼玉県は首都圏の中で最も低い49%だった。全国の65歳以上は86・9%に上る一方、20代は30・1%、30代は33・2%にとどまり、若年層の接種率向上が課題だ。当初はオミクロン株への効果が低い恐れが指摘されたが、この間に有効性を示すデータが集まり始め、専門家は接種を勧める。

 埼玉県内で3回目のワクチン接種を受けた人の割合は24日時点で49・0%。政府によると、全国の政令指定都市の中ではさいたま市(45・5%)が大阪市(40・3%)に次いで2番目に低かった。

 県内の年代別接種率(18歳以上)は、18~19歳が18・7%で最も低く、20代は24・1%、30代は25・8%、40代は34・8%、50代は56・7%、60代は76・5%、70代以上は89・0%で若年層の接種推進が課題となっている。

 県ワクチンチームの担当者は「全国平均と県内の接種率に大きな違いはない。昨年末に2回目接種を受けた人も多く、今後3回目接種が増えるとみている」と説明。県のデータでも3回目接種の効果は示されており、「重症化予防効果など正しい知識を広め、本格的に推進していきたい」としている。県は市町村とは別に県内4カ所に接種会場を設け、東部会場では午後9時まで接種を行うなど体制拡充を図っている。

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