サブスクでエアコン拡大へ 埼玉・熊谷市で熱中症対策 ハイグレードモデル175台を用意、料金は
2022/04/26/00:00
熊谷市は25日、民間事業者との連携で「サブスクリプション(定額制)を活用したエアコン普及促進事業」を展開することに当たり、エアコン機器を提供するパナソニックコンシューマーマーケティング(PCMC、東京都)や設置工事を行うトラストワン(千葉県)と「気候変動の適応における熱中症対策および二酸化炭素削減に関わる包括連携協定」を締結した。
高齢者世帯を中心とする地域の熱中症予防を目指し、環境省が1月に公募を行ったモデル事業に三者が応募申請し、3月に採択。エアコンのサブスク型サービスを活用し、熱中症予防の一層の推進を図る。エアコンの設置・利用促進を促し、熱中症予防のためのエアコン利用状況などの調査・検証を行い、地域の効果的な熱中症対策を促進する。
対象は市内在住で、65歳以上か18歳以下がいる世帯。エアコンはハイグレードモデルを175台用意し、利用料は月額で6畳用が税込み1800円、10畳用が同1900円。契約・支払期間は5年間で、契約満了後は契約者に所有権を移すことも可能となる。希望者は申込用紙に必要事項を記入し、市環境政策課に申し込む。5月17日必着で、65歳以上を優先に選定する。
調印式は市役所で行われ、小林哲也市長、PCMCの山本信義常務、トラストワンの高橋秀弥社長が協定書に署名。小林市長は「多くの人に熱中症予防効果が行き渡ることを期待する」と語った。山本常務は「より多くの人にエアコンを使ってもらいたい」、高橋社長も「親切丁寧なサービスで設置工事を行っていきたい」と話した。